とまべっちーの考え事

ホラクラシー組織の学習塾を作ってみたい。

名誉棄損に関わる有名人同士のやり合い  

サイトブロッキング問題はさほど追いかけていないが、川上量生と山本一郎の応酬はネット言論について考える上ではヒントが得られると思った。まず山本から批判を浴びた川上が抗議文を送付。

情報法制研究所に抗議文を送付しました。 川上量生 公式ブログ
http://ch.nicovideo.jp/kawango/blomaga/ar1697280

それに対して山本がブログで反論している。

川上量生さん(カドカワ代表取締役)から「抗議」という名のラブレターが届く RT @nkawa2525
https://blogos.com/article/338568/

重要箇所を引用しておく。

それでも、一連の海賊版サイトのブロッキング議論や、新たに文化庁で話が進んでいるリーチサイト規制、ダウンロード違法化の問題については、いずれも憲法上の問題があるだけでなく、通信業界の根幹である通信事業法に抵触する可能性が高く、さらに、罰則の対象者はNTTグループなどの事業者ではなく実際にブロッキングを手配する現場の技術者や作業者個人になります。このような多くの利害関係者がいることが分かっていながら、ただ海賊版による被害額を過大に見積もり、政府に働きかける方法論は自社や業界の利益のみを追求するためだと評されてもそう遠くはないでしょう。

 このような議論については、誰が何と言おうと、リスクを背負ってでも批判しなければなりません。私個人や関係法人とカドカワ他取引先で得られる利益が失われようとも、社会全体の便益のためにモノを知りモノを言える人間が立ち上がらなければならない、公論として論じるべきものは論じることが神たり得ぬ人間の為すべき務めであると確信します。


つまり山本自身も自分の発言が法的にノーリスクだとは思っていないことを認めている。自分の発言が川上の名誉を損なうものであっても、それには事実にもとづく相当の根拠があり、またサイトブロッキング法制化を阻止することは公益に資するとの考えを述べている。合理的な主張だと思う。

ところで、上記の山本の記事にはタイトルに「 RT @nkawa2525」と付いている。これは何か。川上の抗議文の中で説明されている。

山本氏は、私個人のツイッターアカウントを故意にタイトルに記載することで、ユーザーが上記記事を引用する度に私個人のアカウントに大量の通知がくるような嫌がらせ行為を故意に行っております。これは、第三者によるリツイートを想定した私に対する業務妨害であり、許されるべきものではありません。

これは極めて効果的な嫌がらせだというのだ。山本の悪知恵もすごいものだと思う。ここまでする必要があるのかと正直思う。




川上がどんな見解をまとめるのか興味深い。もともと川上はネットでの言論には否定的な態度を取っているので、かなり厳しい基準を示すに違いない。たしかに厳しい基準が設定されない限り、ネットの消耗戦に巻き込まれるだけであり、まともな人や有識者はネットに参入してくれないだろう。その損失を考えれば、誹謗中傷をする権利に大幅な制限を加えるという考え方もありうると思う。具体的に言えば、山本一郎のような揶揄の仕方や煽り方は有効なネット戦術ではあるが、長期的には公的な言論空間をダメにしていると見なし、禁止する方向性が考えられる。それは至極まともな発想だと私は思う。

カテゴリ: インターネット

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