とまべっちーの考え事

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ブロックチェーンで正確な履歴書が作られる未来  

ブロックチェーン技術により、履歴や前職での業績・社内での評価などが個人に紐づけされて記録されていくと、転職採用における信頼性の高い情報として使えるという。企業の人事部はこの技術に期待しているらしい。
しかし、転職する個人にとっては不利なだけではないか。大義名分としては「コミュニケーションコストを削減できる」というが、要するに問題のある人をノーコストで排除したいというのが本音だろうと思う。中国の国民総格付け社会と同様の発想だと思う。強者はますます強くなり、弱者はますます排斥される。人事部というのは自社に強者を揃えたいというインセンティブがあるのでそういう発想になるのだろうが、「公正な社会」とは何かという大局観を持っているのだろうか。

履歴書や職歴書こそ「ご飯論法」が顕著に見られるものだ。いや、就職活動全般にわたって見られる。嘘や欺瞞で自分を飾ることが実質的に強要される。なぜならそういう人が受かり、正直な人は採用されないからだ。私に言わせれば問題は企業側にある。にも拘わらず企業側の論理でブロックチェーン履歴書の導入を考えるというのはいかがなものかと思う。

もし本気で全労働者にブロックチェーンで記録が付けられる社会になったらどうなるか。求職者のさまざまな問題が明るみに出る。健康面や家族関係、過去の挫折体験など。それを閲覧した上で採用するということは、それらもひっくるめて「引き受ける」覚悟があるということだ。採用する企業にとってのハードルは上がる。知らないで採用したことにしたほうが都合がよいこともある。

ブロックチェーンで記録をつけるべきは公式の記録だけでいいと思う。前職での評判などといった曖昧な情報は不要だろう。

ブロックチェーン技術に本当に期待したいのは、SNSプラットフォームの分散処理だ。facebookのような企業に個人情報を預けるのはいかにも危険だ。自分でコントロールできる仕組みのほうがいい。

カテゴリ: ビジネス

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