とまべっちーの考え事

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ADHDの解説動画(とクロス・ジャマール氏への苦言)  

 ADHDの特徴を解説した動画を見たら、私が担当しているゲーム依存の生徒にピタリと当てはまっている。



 3つの特徴とは、①不注意、②他動性、③衝動性だ。ただし、集中力がないわけではなく、非常に短い。そして興味のあることに対しては何時間でも集中できる。また、ADHDの半数には他動性は現れないのだそうだ。ここまで知識として知っておかないと、何となくADHDではなさそうに見えてしまうだろう。

 ついでにADHDに関する動画をもうひとつ見た。



 再生回数6万回で、コメント欄には当事者たちから「感動した!」という声が寄せられている。動画の内容を簡単に要約すると、ADHDの人は前頭葉の発達が3年遅れているだけなので、他の子と比べて叱ったりしないほうがいいというものだ。
 しかし私はこの説には疑問がある。投稿者のJamahl Cross(クロス・ジャマール)氏は「脳科学教育コンサルタント」を名乗っているが、自説のエビデンスを明示していない。なお、冒頭で紹介した精神科医の先生は、ADHDは大人になっても残ると言っている。つまり、脳の発達は一生追いつかないのだ。クロス氏はあたかも3年遅れで同じ水準に達するかのように語っているが、根拠薄弱である。
 もう少し具体的に言おう。クロス氏によればADHDの子も11歳ごろから急激に成長して12歳ごろには普通の子に追いつくというが、私の生徒は14歳だがいまだに集中力は10分程度しか続かない。学校の授業に耐えられるはずもなく、どうしても居眠りしてしまう。学校の先生からは呆れられている。個別指導でこまめに雑談を挟みながらやるしかない。前頭葉の発達は小学生並みだと思う。

 このクロス氏だが、チャンネル登録者数6000人のYouTuberだ。コーチング動画も多数挙げていて、どうやらネタ元は完全に苫米地式コーチングらしい。それゆえに「脳科学」教育コンサルタントを名乗っているようだ。しかし苫米地の名前を出さず、出典を明らかにしないでコーチングについて語っている。無批判に「コーポレート・コーチング」を肯定するような内容も語っており、とても残念な感じだ。
 コーチングとティール組織を結び付けて論じている動画もあったが、これは無茶苦茶な内容だった。

 全然ティール組織の理念を理解していない。ただ「コーチングでカネ儲け」と言いたいだけであり、そのために今話題の「ティール」という言葉を装飾的に利用しているだけだ。テキトーにティールとか言わないでもらいたいものだ。
 

カテゴリ: 教育論

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